患者さん、ご家族とともに歩む
ターミナルケアの経験を得て

外科病棟
看護師歴8年目 O.Kさん
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看護師歴8年目で、現在は外科病棟で勤務しています。

終末期の患者さんとの関わりで学んだこと

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1年目の時に担当した終末期の患者さんは今でも印象に残っています。この患者さんは、手術や抗がん剤治療を経ずに終末期を迎えられた方でした。麻薬系の痛み止めを使いながら、痛みを軽減しながら関わりを持つ形でのケアでした。いつも名前を呼んでいただき、私の姿が見えないと「どこにいるんだ」と言ってくれ、私のことをとても慕ってくれていた患者さんでした。
最期は面会などに来てもらいやすいようにと、遠方のご家族の近くに転院されることが決まっていたのですが、実現直前で亡くなったのです。会うたびに「ありがとう」と言ってもらっていたのが思い出されました。

当時はチームナーシングという看護方式でしたので、担当患者さんという形で固定していなかったのですが、出勤時にはできるだけ顔を見に行くようにしていました。
結果的にご家族の望む最期ではなかったのですが、ご家族には最期に立ち会われ、「ありがとうございました」とおっしゃっていただきました。終末期ターミナルケアは初めてだったのですが、関わることができてよかったと思いました。

チームナーシングで支えるターミナルケア

その後も、ターミナルの患者さんに関わることがありました。
たとえば、県外から入院された患者さん。ひとり暮らしで自宅に帰ることは叶わず、ご家族の面会も難しい状況でしたので、外出の形でホテルの部屋を予約しました。そこにご家族や親戚の方に集まっていただき、話をしたり、食事をしたり、写真を撮ったりして過ごしていただきました。活気もなく表情の乏しかった患者さんが、会の終わりにはとてもニコニコ、撮った写真をみてニコニコされている様子を見て、イレギュラーではあるけれどチームでこういうケアができたのは本当に良かったと思います。
今後のキャリアについてはまだまだ悩んでいるところではありますが、今、新人教育に携わっていることもあり、スタッフの臨床教育についてより深めていけたらと思っています。また、ターミナルケアにも興味があるので、もっと深く学んでいけたらとも考えています。

若くエネルギッシュな職場で、多くのことを一緒に学びましょう

当院はどこのフロアも20代30代のスタッフが大半です。若い年齢層のスタッフが多く、とてもエネルギッシュな施設です。活気ある職場で一緒に楽しく仕事をしていきましょう。